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名称 単著共著の別 年月日 雑誌名称 概要
A General Equilibrium Model With Fuzzy Preferences 単著 1988年4月 Fuzzy Sets and Systems No. 26, pp. 131-133 消費者の選好関係が、古典的な集合で表される2値論理的なものではなく、一般にファジー集合で表される競争市場の一般均衡モデルを考察する。このモデルでは、消費者は財の好き嫌いの順序に関して、あいまいな概念を抱いていてもかまわない。本論文は、そのモデルにおいて、通常の市場均衡の概念を、あいまいな選好を許した場合に拡張して定義し、その存在条件と証明を与えた。
Note on Equilibria Without Ordered Preferences in Topological Vector Spaces 単著 1988年7月 Economics Letters No. 27, pp. 1-4 財の数が無限個ある市場モデルにおいて、市場均衡の存在証明を与えた。財の空間はベクトル空間であるが、必ずしも束の構造を要求しない。したがって、たとえば微分可能な経済成長経路の分析に応用できる。
A Generalization of Scarf's Theorem: an alpha -Core Existence Theorem without Transitivity or Completeness 単著 1992年2月 Journal of Economic Theory No. 56, pp. 194-205 戦略形表現の非協力ゲームを考える。プレーヤーの結託が、所与の戦略の組をαブロックできるとは、その結託がある戦略を採れば、結託に属さないプレーヤーがどのような戦略を採っても、所与の戦略で与えられた効用レベルを超えるようにできることを言う。所与の戦略がαコアに属すとは、αブロックする結託が存在しないことを言う。本論文は、プレーヤーの選好関係が、必ずしも効用関数で表されないときに、αコアが非空であるための条件を示した。
Many Good Choice Axioms: When can Many-Good Lotteries be Treated as Money Lotteries ? 共著 1992年4月 Journal of Economic Theory No. 56, pp. 313-337 期待効用理論が拠り所とする独立性の仮定への批判から生まれた非期待効用理論では、対象として貨幣を支払うくじを考えるのが標準になっている。期待効用理論では、対象を一般の財配分のくじではなく貨幣のくじに限ることでほとんど一般性は失われない。本論文は、非期待効用理論において、対象を貨幣のくじに限ることが一般性を失わないためには、非期待効用理論はそれ自身が批判している独立性に似た意味合いの仮定を潜在的に使わなければならないことを指摘した。
Many Good Risks: An Interpretation of Multivariate Risk and Risk Aversion without the Independence Axiom 共著 1992年4月 Journal of Economic Theory No. 56, pp. 338-351 非期待効用理論では、一般に財の配分のくじを考えなければならないが、通常の危険回避行動の理論では、貨幣のくじに関する条件のみが考察されているため、不十分である。本論文は、財の配分のくじを対象としたときのリスクの概念を定義し、その性質を考察した。 (S. Grant, A. Kajii, B. Polak)
On Incentive Compatibility and Constrained Optimality of Incomplete Market Equilibria 単著 1993年12月 Hitotsubashi Journal of Economics No. 34, pp. 123-135 市場が完備でないと、一般に競争市場はパレートの意味で最適にはならない。しかしながら、パレート最適性の基準は財の再配分を自由にしているために、間接的に再配分のための情報が完全であることを仮定している。本論文では、情報の量に応じてパレート基準を弱めた場合にも、均衡での財の配分は効率的にはならない例を示した。
Anonymity and Optimality of Competitive Equilibria When Markets are Incomplete 単著 1994年10月 Journal of Economic Theory No. 64, pp. 115-129 市場が完備でないと、一般に競争市場はパレートの意味で最適にはならない。本論文は、再配分のための情報が不完全なとき、再配分はインセンティブ整合的なルールで達成できるものに限定すべきであることを論じた。さらに、その制約をおくと、完備でない市場での均衡は効率的といえることを示した。
A Cardinal Characterization of the Rubinstein-Safra-Thomson Axiomatic Bargaining Theory 共著 1995年9月 Econometrica No. 63, pp. 1241-1249 Nashの2人交渉理論は、各プレイヤーの選好関係に期待効用理論を仮定している。近年,期待効用理論は、リスクのある状況における人間行動を適格に表現していないと批判され,多くの非期待効用理論が構成されている。本論文において、Rubinstein-Safra-Thomson理論では、期待効用理論に基づいたNashの交渉理論から、殆ど拡張されていないことを指摘し新しい一般化を与えた。(S. Grant, A. Kajii)
How to Discard Non-Satiation and Free Disposal with Paper Money 単著 1996年1月 Journal of Mathematical Economics No. 25, pp. 75-84 財としての直接の価値のない紙幣が、なぜ市場価値をもつのかという古典的問題を考察した。本論文では、合理的期待かつ有限期のみの経済モデルで、紙幣があることによって均衡の存在が保証されていることを示した。
Common p-Belief: the General Case 共著 1997年2月 Games and Economic Behavior No. 18, pp. 73-82 ゲームのルールの共有認識の問題は、ゲーム理論で重要な役割を果たす。本論文は、共有認識の概念を、ゲーム分析への応用を意識しつつ一般化した。(A. Kajii, S. Morris)
On the Role of Options in Sunspot Equilibria 単著 1997年7月 Econometrica No. 65, pp. 977-986 サンスポット均衡とは、経済のファンダメンタルに依存しない、経済主体の思惑だけで価格が確率的に変動するような市場均衡である。本論文は、整備されたオプション市場があるときに、サンスポット均衡は存在し得ないことを示した。
The Robustness of Equilibria to Incomplete Information 共著 1997年11月 Econometrica No. 65, pp.1283-1309 戦略形表現の非協力ゲームの均衡が、情報の非完備性に対してどれだけ頑健であるかを考察した。まず適切な頑健性の概念を定義し、均衡は必ずしも頑健ではないことを示した。また一般に均衡が頑健であるための十分条件をいくつか示した。(A. Kajii, S. Morris)
Sunspots and the Sequential Regularity of Competitive Equilibria 単著 1998年1月 Journal of Economic Theory No. 78, pp. 187-194 サンスポット均衡の正則性と、ファンダメンタルズの正則性を結び付ける条件を考察した。サンスポット均衡の正則性と、ファンダメンタルの市場がそのすべての部分市場がそれ自体で正則になっていることが同値であることを示した。
Constrained Suboptimality in Incomplete Markets: A General Approach and Two Applications 共著 1998年5月 Economic Theory No. 11, pp. 495-522 市場が完備でないと、一般に競争市場はパレートの意味で最適にはならないが、再配分に制約があるとその意味では効率的である場合がある。本論文は、均衡が制約付きで効率的であるかどうかを判断するための一般的なフレームワークを構築し、それを2つの例に応用した。(A. Citanna, A. Kajii, A. Villanacci)
Payoff Continuity in Incomplete Information Games 共著 1998年4月 Journal of Economic Theory No. 82, pp. 267-276 非完備情報ゲームの均衡が、情報構造の連続的な変化に対してどのように変化するかを調べた。均衡が連続的に変化するために、情報構造の集合の位相がどのようなものでなければならないかを示した。(A. Kajii, S. Morris)
AUSI Expected Utility; an Anticipated Utility Theory of Relative Disappointment Aversion 共著 1998年9月 Journal of Economic Behavior and Organization No. 37, pp. 277-290 非期待効用選好は、期待効用の一般化であるが、一般化すればそれだけ、モデルでの説明力は低下する。本論文では、期待効用理論に1つだけパラメタを付け加えるモデルを公理的に構築し、それで期待効用理論の弱点とされている部分をかなり補えることを示した。(S. Grant, A. Kajii)
Intrinsic Preference for information 共著 1998年11月 Journal of Economic Theory No. 83, pp. 233-259 標準的な情報の価値の理論は、意思決定者がその情報によってどのような成果を得られるかを判断基準にする。本論文は、それでは意思決定者が、不安や好奇心など、情報の出現のプロセス自体を評価する場合を捉えることはできないことを示し、それらの可能性を含めた情報理論のフレームワークを提示した。(S. Grant, A. Kajii, B. Polak)

更新日 99/05/03
名前 梶井厚志