2026年の独り言

by 梶井厚志

2026年1月某日

こんな夢を見た。

太陽がてりつけ大地を焼く。まだ暑いのに、目の前に広がる水田には、黄金色の稲穂が頭を垂れていて、収穫の秋の風情だ。刈り取ればずいぶんと食べられそうだが、収穫される気配はない。

農機具を携えた人が、遠くのほうから何人もゆっくりと歩いてくるのが見える。しかし、水田に近づくにつれて次第に影が薄くなっていく。まるで暑さで溶ける氷ののようだ。水田にたどり着くころにはすっかりなくなってしまう。収穫されないで残っているわけだ。 人に頼る農業は確かずいぶん前に廃止になって、今の農業はAI制御の全自動になっている。それを人がやろうとしたって、溶けてしまうのは仕方ない。

まあ趣味で米作りをするのなら、溶けるのも存外楽しいのかもしれないと思いを巡らしていたら、目が覚めた。